気の温もりを感じられる木製おもちゃを作ってみたい。
子どもに手作りのおもちゃをプレゼントしたい。
作りたい気持ちはあるけど、材料や作り方などわかりません。
未経験者で作れる木製おもちゃの作り方を教えて欲しい。
こんな悩みを持っている方に向けて書きます。
誰でも作れる木製おもちゃ【赤ちゃんが喜ぶクルマ】
テーマ
【未経験者向け】木製おもちゃの作り方(所要時間:1時間)
木製おもちゃの作り方
はじめて作るおもちゃは「クルマ」がベスト!
理由はシンプル構造で失敗しにくいから。
- 作るおもちゃ:クルマ(はじめて作るにはもってこい)
- 必要なもの:木材・のこぎり・ドリルドライバー・やすり
今回使った材料はこちら。
木材はダイソーで購入しました。
必要な分だけ少量欲しいときは結構活用できます。
国産ヒノキなので香りも良いいですね。
子ども向けのおもちゃ作りにおいて、天然木を使用することは大切です。
今回はこの木材を半分に切って車体部分にします。
赤ちゃんが口に入れることを想定し、接着剤を使った集成材は使用しません。
のこぎりや紙やすりもダイソーで手に入ります。
作業で穴を開けるときに使うドリルドライバーですが、これはホームセンターでレンタルできます。
参考までにコーナンの工具レンタルはこんな感じです。
2泊3日で330円と手頃な価格で利用できます。
手順
木のおもちゃ「クルマ」を作る手順はこんな感じです。
- 完成をイメージする
- 車体の形に切り取る
- やすりをかける
- タイヤを作る ※手持ちの道具で作りたい方は木のおもちゃ「丸い部分」の作り方をどうぞ。
- 車体に穴を開ける
- タイヤを取り付ける
これで完成です。
実際にやってみると、字で見るよりもっと簡単です。
早速、作り方へジャンプしたい方はこちら。
筆者について
私は木工DIYをはじめて3年。
小さなおもちゃを作っては友人の子どもにプレゼントしています。
地域のイベント開催時には販売もさせて頂いてます。
そんな私が、木製おもちゃの王道「クルマ」の作り方を紹介します。
とても簡単です。
短時間で完成させることが出来るでしょう。
しかし完成した木製おもちゃを見ると、とても気持ちの良い達成感に包まれるはずです。
その時を楽しみに木製「クルマ」作りを始めてみましょう。
読者さんへのメッセージ
今回の記事は「子供に手作りおもちゃを作ってあげたいけど、何から手をつけたらいいかわからない」という方に向けて書きます。
子供の喜ぶ顔を想像しながらモノづくりをすることが、どんなに楽しいかきっとわかっていただけるはずです。
木製おもちゃを作った後も木工DIYを続けてみたいなぁ……と思ってもらえるように記事を執筆したいと思います。
道具について
「道具は何も持っていない」という方も多いと思います。
今回も手ぶらでは作れません。
ただ全て買い揃える必要はありません。
これから木工DIYを続けるかどうかわからないのに、無駄になり得る出費は控えましょう。
今回はのこぎり・ドリルドライバー・先端ビット数種類を使っていますが、ホームセンターでレンタルできるものもあるので利用するのもアリです。
最近では100円ショップでも売られているものもあります。
初めて購入するならこれくらいからでも良いでしょう。
これからもおもちゃ作りや木工DIYを継続したいと思ったときに買い揃えることを検討すれば良いと思います。
作り方について
作り方に正解はありません。
あなたの好きな方法で作りたいように作れば、それでいいんです。
今回は、はじめて作るという方を想定しています。
作り方のベースとして考えてください。
安全について
これが一番大切です。
楽しむ為にやっていることなのに、怪我をしてしまっては本末転倒です。
刃物や回転工具を使うときには十分注意してください。
慣れてきた頃が危ないです。
木製おもちゃ「クルマ」を作る
さっそく作っていきましょう!
手順は以下の通りです。
- 完成をイメージする
- 車体の形に切り取る
- やすりをかける
- タイヤを作る ※手持ちの道具で作りたい方は木のおもちゃ「丸い部分」の作り方をどうぞ。
- 車体に穴を開ける
- タイヤを取り付ける
手順1:完成をイメージする
作るクルマの全体像を絵に描きます。
こうすることで必要な作業や、用意しなければならない材料や道具がわかります。
こんな感じでイメージしてみました。
とてもシンプルですね。
手順2:車体の形に切り取る
のこぎりを使用して用意した木材を、クルマの形に近づくように大まかに切り落とします。
この時点では丸みを帯びて切る必要はありません。あとでやすりをかけて丸みを出します。
最終的に仕上げたいラインに近いところを切り落としていきます。
のこぎりって簡単そうに見えますが、慣れていないと真っ直ぐ切るのは大変です。
うまく切るポイントは、のこぎりの刃全体を使って前後にゆっくり動かします。
力まず、のこぎりの直進性を利用して真っ直ぐ引きましょう。
日本ののこぎりは、「押す」ときではなく「引く」ときに木材が切れるように作られています。
手順3:やすりをかける
木材をのこぎりで切った部分はザラザラ・チクチクしていて危険です・
子どもに与えるおもちゃですから手を抜かずしっかり「やすり」をかけてサラサラ・ツルツルにしておきましょう。
のこぎりで大まかにカットした後の角に丸みを出していきます。
紙やすりで撫でると簡単に角が取れていきます。
今回は240番のやすりをかけます。
番手の数字が大きければ大きいほど目が細かい仕上げ(ツルツル・サラサラ)になります。
DIYでよく使うやすりには60番、180番、240番、400番くらいです。
おもちゃの仕上げにするには240番で十分です。
のこぎりで切った部分は「バリ」と呼ばれるささくれが出来やすいです。
手に刺さったりする危険性もあるので必ず「やすり」で綺麗に処理しておきましょう。
木口(断面)だけでなく木の表面もツルツルにしておくのが理想です。
手触りだけでなく、完成後に木材の保護のために何らかの塗料を塗ったりします。
その際にムラが出ないように表面の状態を均一にしておくことが大切です。
手順4:タイヤを作る
タイヤの作り方はいろいろありますが
今回は「自在錐」スターエム 36X 充電ドリル用自在錐 30×120という道具を使って木材を円形にくり抜きました。
見慣れない道具だと思いますが、タイヤを作るのに大きなメリットが得られます。
それは、円形にくり抜くと同時に「中心に穴が開く」というメリット。
タイヤに棒を通すとき、この「中心の穴」をそのまま利用することができます。
使っている自在錐の詳しい解説は【自在錐の使い方】と【DIYにおすすめの自在錐】の記事をどうぞ。
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【自在錐の使い方】と【DIYにおすすめの自在錐】
「木材に丸く穴をあけたい」と思った時、あなたらどういう方法を取りますか?この記事では木材に綺麗に穴をあけるために「自在錐」という道具の使い方と、おすすめの自在錐を紹介しています。木材に「丸い穴」をあけたい方は是非読んでください。
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自在錐だけは他の道具で代用できません。
自在錐を使わずにタイヤを作る方法として「丸棒を輪切り」にするという方法があります。
ホームセンターにはいろいろなサイズの丸棒が売られています。
自在錐を使わずに丸いカタチを作りたい方はこちらをどうぞ。
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木のおもちゃ「丸い部分」の作り方
【チョビ髭たまちゃん】木のおもちゃの定番「クルマ」「カメラ」を作るときに必ず必要になる「まる〜い部分」
売られているのを使うのもいいけど、どうせなら自分で作りたい。新しく道具を買わなくても簡単にできる方法を書いています。続きを見る
必要なサイズの丸棒を買ってきてのこぎりで輪切りにしてしまえばタイヤの出来上がり。
ただこの方法では、中心の穴を後から開けなくてはなりません。
円の中心を捉えて真っ直ぐな穴を開けるのも簡単ではありません。
そもそも丸いものを真っ直ぐ切るのが結構難しいので、タイヤを作るのは自在錐がラクです。
※自在錐は高回転する道具です。取り扱いには十分注意してください。
手順5:車体に穴を開ける
タイヤを通すための穴を開けます。
クルマの窓となる部分をくり抜くのも良いでしょう。
窓の大きさや位置を変えることで雰囲気の違ったクルマを作ることができます。
あらかじめ印をつけていた所に真っ直ぐ穴を開けます。
タイヤを回転させるために、車体に通す丸棒より大きい穴を開けるのでそこまで真っ直ぐにこだわらなくても大丈夫です。
下に当て木(不要な木材)を置くことで裏側からバリが出ずに綺麗に穴を開けられます。
木材に穴を開けるにはドリルドライバーが必須となります。
ドリルドライバーはホームセンターでレンタルできる所が多いので是非利用してみてください。
その際、先端ドリルは購入する必要があります。
ホームセンターで一緒に購入するのがラクでしょうが、100円ショップでも先端ビットは売っています。
コストを抑えたい方は利用すると良いでしょう。
バリも出ずに綺麗に穴を開けたいと思うのなら「竹用ドリル」一択です。
これは感動するほどの仕上がりです。
私が使っているのはスターエムの竹用ドリルです。
手順6:タイヤを取り付ける
タイヤに丸棒を差し込み、車体に通したら出来上がり。
今回タイヤに通す丸棒の直径は8ミリのもの使いました。
理由は、自在錐でくり抜くときに出来る穴のサイズが8ミリだからです。
この丸棒をタイヤに通して車体に取り付けたら完成です。
木製おもちゃ「クルマ」の完成
お疲れ様でした!
自分の手で一から作り上げた木製のクルマ、いかがでしょうか。
感動すら覚えたのではないでしょうか?
きっと達成感があるはずです。
簡単なようで実際やってみるとうまくいかないこともある。
でも手作りの木のクルマで子どもが遊んでいるところを想像すると、うまくいかなかった反省も吹っ飛びますよね。
- 次はもっと上手に作ってみたい
- もう少し違った感じに仕上げてみたい
そんな風に思ったあなたは木工DIYを新たな趣味にしてみてはどうでしょうか。
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