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【木工DIY】最高の切れ味と使いやすさ!日本製のこぎり彗斬SUIZANレビュー

2022年5月11日

「シャッ」「シャッ」

その音を聞いたとき、思わず手を止めました。

隣で作業していた友人が木材をのこぎりで切る音。

私のノコギリから出る引っかかるような音とは違い、スムーズでクリアな切る音でした。

「そのノコギリ、何使ってるの?」

彼が見せてくれたのは「彗斬 SUIZAN」。

その日から私の木工DIYライフは一変しました。

✅木工DIYを楽しんでいるあなた。こんな経験はありませんか?

  • 切り始めはいいけど、途中から力が入ってしまう
  • まっすぐ切りたいのに、どうしてもズレてしまう
  • 切った後の木材の表面がボロボロになる
  • 電動工具は騒音が気になって使えない

私もまさにその悩みを抱えていました。

マンション暮らしでは電動工具の騒音は近所迷惑になりますし、かといって安物のノコギリでは思うような結果が得られず…。

「これが最後の挑戦」と思って手に取ったのが「彗斬 SUIZAN」でした。

結論から言います。

この日本製のこぎり彗斬SUIZANは、木工DIYの世界を変えるほど優秀です。

✅特に気に入ったポイント

  • 驚くほどの切れ味で、力をほとんど入れずに切れる
  • 切り口が驚くほど美しく、サンドペーパーいらず
  • 木の繊維に沿った縦引きが感動レベルで簡単
  • 静かで、マンションでも気兼ねなく使える

「百聞は一見に如かず」という言葉通り、この記事では実際の使用感や切断面の美しさを写真や動画でお見せしながら、SUIZANの魅力をお伝えします。

ノコギリ選びで悩んでいるなら、この記事を読み終える頃には、あなたも私と同じように「SUIZAN」に惹かれているかもしれません。

のこぎりSUIZANの画像
出典 SUIZANホームページより

彗斬SUIZAN(スイザン)とは?日本が世界に誇る最高品質ののこぎり

木工DIYの作業では、道具の質が作品の仕上がりを大きく左右します。

特にのこぎりは基本中の基本。

そんな中で「彗斬 SUIZAN」は他とは一線を画す存在です。

高品質な日本鋼を使用

SUIZANは最高品質の日本鋼を使用して作られています。

この厳選された素材が、鋭い切れ味の長時間持続と美しい切り口の仕上がりを可能にしています。

プロの職人でも唸るその切れ味は、木材を無駄なく正確に切断する喜びをDIY愛好家にも届けてくれます。

こだわりの燕三条製

SUIZANは、新潟県燕三条の熟練した職人によって丁寧に製造されています。

燕三条は日本で100年以上にわたる工具製造の歴史がある地域で、金属加工の聖地として世界的に知られています。

全ての製造工程を日本国内で行うことで、徹底的な品質管理が施された製品を世界中のユーザーに提供しています。

一本一本に込められた職人の技と誇りが、その性能の高さに繋がっているのです。

海外で大人気のSUIZANがついに日本逆上陸

ここまで優れた製品なのにネットで調べてもあまり情報が出てこない理由があります。

それは、つい最近まで日本国内で販売されていなかったからなのです。

のこぎりの海外向けブランドとして北米や欧州など30か国以上で先に販売され、世界中の多くの木工家から愛用されてきたSUIZAN。

皮肉なことに、日本の製品であるにもかかわらず、日本では手に入りにくかったのです。

2022年2月、遂に日本でも正式に販売が開始されました。

それまでは購入しようと思うと逆輸入となり、一時は2万円を超える高価な品でした。

それが今では手の届きやすい価格になっています。

私自身、Amazonを何度も見ては諦め…を繰り返していた一人。

値段が下がった時の驚きと感動は今でも鮮明に覚えています。

日本の技術が世界で認められ、再び日本に戻ってきた——その逸品を実際に手に取り、使ってみた感想を次章でお伝えします。

当時は、Amazonを見ては諦めて・・・Amazonを見ては諦めて・・・を繰り返していました。

値段が下がった時の驚きと感動は今でも忘れません。

keepaでの価格推移の画像です。2月に急落しています。
日本で発売が開始された2月、アマゾンでの販売価格が急落しました

実際に使ってみた!日本製のこぎりSUIZANの驚きの切れ味を検証

のこぎり SUIZAN2本の画像です。両刃と胴付き。
購入したSUIZAN。両刃(上)と胴付き(下)

長い間憧れていたSUIZAN。

ついに私の手元に届いた時の喜びは言葉にできないほどでした。

今回購入したのは2種類ののこぎりです。

SUIZAN両刃鋸 刃渡り240ミリ

SUIZAN両刃鋸 刃渡り240ミリの画像です。
SUIZAN両刃鋸 刃渡り240ミリ

板厚 0.5ミリ(横引き)

切り幅 0.8(横引き)

ピッチ 1.67(横引き)

両刃鋸は名前の通り、刃が両刃になっています。

上側についている荒い刃が「縦引き刃」、下側についている細かい刃が「横引き刃」です。

SUIZAN両刃鋸のアップ画像。
上の刃が縦引き刃、下の刃が横引き刃。

なぜ2種類の刃が必要なのでしょうか?それは木材を効率的に切断するための工夫です。

縦引き - 感動的な切れ味

木の繊維に対して並行に切断する場合は「縦引き刃」を使用します。ここで「並行」とは、木の筋に沿って切ることを意味します。

SUIZANの縦引き刃の画像です
縦引き刃

実際に使ってみた感想は

「のこぎりが驚くほど簡単に木材に入っていく」でした。

これまで使ってきた一般的なのこぎりとは比較にならないほど、スルスルと刃が木材に入っていきます。

スルスルと刃が木材に入っていきます

下の動画をご覧ください。

スムーズに刃が入っていく様子がお分かりいただけると思います。

この時、力はほとんど入れていません。

それなのにこの切断スピードは、正直驚きでした。

のこぎりを引く時、全く力は入れていません。

縦引きした断面図がこちら。

SUIZANで縦引きした断面
縦引きした断面

見てください、この滑らかさを!一般的に縦引きの断面は荒くなるものですが、SUIZANで切った断面はとても綺麗です。

この美しさはサンディングの手間さえ省いてくれるほどです。

横引き - パワフルな切断力

木の繊維に対して垂直に切断する場合は「横引き刃」を使用します。ここでの「垂直」とは、木の筋を横切るように切ることです。

SUIZAN 横引き刃の画像です
横引き刃。刃が左右に広がっており、木の繊維を断ち切るのにパワーを発揮します。

横引き刃は刃が左右に広がっており、木の繊維を断ち切るのに必要なパワーを発揮します。

横引きもとても気持ち良く刃が進みます。

木材が切れる時の音も心地よく、無駄なく力が木材に伝わっているのを実感できます。

SUIZANで横引きしている画像です
SUIZANで横引きした断面
横引きした断面

※私の腕が良くないので、断面が少し波打っていますが、切れ味には文句なしです。

慣れれば、もっと美しい切断面が得られるでしょう。

SUIZAN 胴付き鋸 - 精密作業の相棒

板厚 0.3

切り幅 0.5

ピッチ 1.0

他の製品に比べて本体の板厚が薄く、刃のピッチが短いため精密細工に向いています。

のこ身が曲がらないよう背金と呼ばれる補強板が付いているのが特徴です。

切り幅が0.5ミリととても細いので、相欠きやほぞ組みなど細かい作業を得意とするのこぎりです。

私はまだそのレベルの木工技術に達していませんが、今後の上達が楽しみです。

胴付き鋸の切断跡の写真です。
左が胴付きのこぎりの切断跡です。右がホームセンターののこぎり。

上の写真を見ていただけると分かりますが、左がSUIZANの胴付き鋸、右が一般的なホームセンターで購入したのこぎりの切断跡です。

その差は歴然としています。

切れ味は抜群で、今後はこの胴付き鋸を十分に使いこなせるようになるのが楽しみです。

実際に使ってみて感じたのは、「ただののこぎりではなく、木材と対話するための道具」だということ。

適切な力加減で引くだけで、木材が自ら道を開くかのように切れていく感覚は、DIYの楽しさを倍増させてくれます。

SUIZANでの作業は、もはや「切る」という作業を超えた木工の楽しさを教えてくれるものです。

次章では、SUIZANの商品ラインナップの中でも特に気になるもう一つの製品についてご紹介します。

気になるSUIZANのラインナップとDIYをより楽しむための道具たち

SUIZANの両刃鋸と胴付き鋸を使って木工DIYの世界が一変しましたが、同じSUIZANブランドの中でもう一つ気になる製品があります。

それは「ダボ用ノコギリ」です。

細部にこだわるならダボ切鋸も視野に

細かい作業に特化したのこぎりで、その精密な切れ味は細部にこだわる木工DIYerには欠かせない道具です。

刃渡り120mmというコンパクトサイズですが、その小ささゆえの取り回しの良さが魅力です。

まだ私は入手していませんが、今後の木工プロジェクトでより精密な仕上がりを目指すなら、このダボ切鋸は大きな武器になりそうです。

手に入れた際には、また詳しくレビューしたいと思います。

DIYをより楽しくする道具たち

のこぎりが良くなっただけで、木工DIYの体験は劇的に向上します。

しかし、DIYをさらに楽しむためには、他の道具にもこだわる価値があります。

✅プロ級の仕上がりを実現するポケットホールジグ

「ビスを見せずにプロ級のDIYを」というコンセプトのポケットホールジグ。

木材を繋ぎ合わせる時、表面からはビスが見えない美しい仕上がりを実現します。

SUIZANで切断した木材をこのポケットホールジグで接合すれば、まるでプロが作ったような仕上がりに。

詳しくはこちらをご覧ください。

『ビスを見せずにプロ級のDIYを。【Kregポケットホールジグ720Pro】』

初心者でも失敗しないドリルドライバー

ビスを打ち込むための必須アイテム、ドリルドライバー。

初めて購入する方には失敗しない選び方があります。

DIYに適したドリルドライバーの選び方と使い方についてはこちらで詳しく解説しています。

『はじめてのドリルドライバー購入で【失敗】したくないならコレがいい!』

最後に - DIYで暮らしをもっと豊かに

木工DIYの醍醐味は、自分の手で作り上げる満足感とそのプロセスを楽しむことにあります。

良い道具は、そんなDIYライフをより豊かなものにしてくれます。

私の経験から言えるのは、「良い道具は良い結果をもたらす」ということ。

特に日本のものづくりの真髄が詰まったSUIZANののこぎりは、DIY初心者からベテランまで、誰もが使って満足できる逸品です。

「いいのこぎりなんて高いし、そこまで違いはないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。

しかし、一度使えばその違いは歴然。

作業効率の向上、ストレスの軽減、そして何より仕上がりの美しさは、その価値を十分に証明してくれるでしょう。

SUIZANで木を切る喜びを味わいながら、あなたのDIYプロジェクトがより充実したものになることを願っています。

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